道場生紹介

このページでは、筑波空手道場の道場生を紹介します。


昇段審査受験者の作文

~入門当初は皆初心者。おおよそ7~9年を経て初段(黒帯)を受験する際に道場生皆の前で披露してもらった作文です。空手を始めたい人、始めて間もない道場生の導きとなるメッセージです~

中学生 N君(2023年5月)

僕は、幼稚園の年中から空手を始めました。僕がまだ入ったばかりの時は、何も考えずただ型をするだけ、でもそれが楽しくなっていました。

しかし、小学校に入ると空手に飽きてしまい基本動作・型のときに全然集中できていなくて、休憩時間になるとすぐに遊んでいました。

そして、小学校高学年になると、空手の技1つ1つに興味を持ち、技を極めたいと思い、一生懸命稽古に取り組みました。

空手を始めて、10年が経ち、今日は黒帯の審査です。今まで教わったことを生かして精一杯頑張りたいと思います。

最後に、黒帯になったら、新しく学ぶことが増えるけれど、日々の練習を繰り返してたくさんの技術を身につけたいと思います。

そして、今の自分がまだ完璧にできていない肩の力を抜くことや、腰をしっかりと使うことなどを完璧にするために、これからも日々の練習を頑張りたいと思います。


中学生 A君(2019年4月)

僕は小学校1年生から空手を始めました。最初は単なるスポーツの一環としてしか考えておらず、全くできませんでした。しかし、何度も先輩や師範に教えていただき、次第に空手を単なるスポーツとは思わなくなっていきました。当時は実感がありませんでしたが、今思えば先輩方には大変お世話になったと思います。僕が黒帯になったら、後輩たちに尊敬され、手本になるような先輩を目指していきたいと考えます。


中学生 S君(2019年3月)

僕は小学一年生の時に筑波道場に入りました。白帯の頃は、なかなか列に並んでじっとしていられませんでした。その後、型の練習が始まると型を覚えることが楽しくなってきて、一生懸命覚えました。

しかし、青帯、黄色帯くらいの頃は同じことの繰り返しばかりで空手にはあまり集中できていませんでした。この頃は、型も慣れてきて飽きてしまったからです。

それでも練習しているうちに技術と極めどころなどを少しずつ身に付け成長してきました。これはその帯らしい技術があり、同じ型でもどんどん良く変わっていくと知ったからです。その後は、いままでより練習をするようになりました。

あれから7年の月日が流れ、いま黒帯を受ける日が来ました。善心道から沖縄空手へ変わってから僕は初めて受ける審査です。今までやってきたことを糧にして更に上手になるように頑張ります。

そして、黒帯になったら色々な新しい型が出てくるけど、技術を身に付け、練習をしていきたいと思います。そのためには、自分でも試行錯誤を繰り返して地道にやることが大切だと思います。またそれと同時に練習の時のメリハリをつけることも重要だと思います。

最後に、これから習う型、今までの型でも、基礎を大切にしていきたいと思います。そうすれば今まで以上に技術が身に付くし、基礎ができないとさらに上へとあがれないと思ったからです。だからどんなことでも基礎を大切にし、更なる高みを目指していきたいと思います。そして今、僕は昇段審査を受けます。よろしくお願いします。


中学生 R君(2019年3月)

私は空手を始めてから自分の中で変わったなと思うことがあります。

それは空手に対する心です。小学一年生の空手を始めたばかりの頃は、二時間という時間がとても長く感じ、集中できず、休憩時間になるたびに「まだ終わらない?」と父にきいていましたが、小学四年生ぐらいの頃になると、二時間という時間が楽しくなり、休憩時間中でも元気に走ったりしていました。

さらに、小学五年生になると空手に集中するようになり、自分の気持ちを落ち着かせることもできるようになりました。そして今、私は中学二年生になり、空手部に入り、空手がとても楽しく、頑張ろうという気持ちです。

しかし、私には、肩に力が入ってしまったり、握りが弱かったりと、まだまだ改善すべき点がたくさんあります。それをこれからの目標として、これからも空手を続けて空手に対する心、自分で直そうとしているところをもっと善くしていこうと思いました。

成人女性 Nさん ~私の空手道~(2019年3月)

私は、子供のころから運動が苦手でした。空手を始めたきっかけは、友達に誘われたからです。初めは興味がありませんでした。こんな事を書くのは恥ずかしいですが、空手を辞めたいと考えたことは十回以上あります。

学生の頃にいじめにあいました。みんなが私を無視するので困りました。私が弱虫でいじめやすかったのかも知れません。強くていばる人は、大人しい人をいじめたく鳴るのかも知れません。

この間、私の会社に朝から酔って大声でわめくお客さんが来ました。「誰でもいいから殺したい」と叫んでいました。今では私は、空手を勉強して冷静な気持ちになる事が出来ますから、丁寧に話を聞きました。相手は次第に大人しく笑顔になってくれました。最後には警察を呼ばなくてはなりませんでしたが、怪我人が無くて良かったです。

空手を学ぶうちに、私の心は強くなりました。今ならあのいじめっ子達にやり返すことも出来るでしょう。けれど、私の目標は戦う事ではありません。空手で生まれた強い心で、意地悪な人、嫌な人、どんな人とも仲良く友達になる事です。自分を信じて負けない気持ちがあれば何でも出来るでしょう。

私はこれからも空手を勉強して自分の身体と心を磨いてゆきたいです。


成人男性 Sさん(2019年4月)

私が、入門したのは、今から7年前の平成24年1月でした。当時小学1年生で優しすぎる性格だった長男に、何か一本、強くてしなやかな芯を持ってもらいたいと考え、格闘技を習わせようと思ったのがきっかけでした。そして、何を習わせようか調べるうちに、親子で同時に稽古ができる空手として知ったのが善心道空手(当道場の前身)でした。

私は格闘技を見ることは好きでしたが、スポーツの経験はほとんどなく、入門当初は単に「子供の習い事の付き合い」という程度の感覚でした。それが、7年も稽古を続けることができ、さらには、雲の上のことのように眺めていた黒帯に挑戦できる日が来るとは、あの頃の自分にはまったく想像できませんでした。

この7年間の稽古を通じて、私は「継続は力なり」という言葉の意味が身に染みて分かりました。また、空手を継続できたのは、ともに稽古に励む師範や他の道場生という素晴らしい仲間がいたからこそである、ということにも改めて思いが至りました。

仲間と努力を続けることで、今はとても届かないと思える場所にもいつかたどり着ける。これは空手以外にも通じることだと思います。空手から学んだこの思いをしっかりと胸に刻み、これからさらなる高みを目指すため、本日昇段審査に臨みたいと思います。


成人男性 Iさん(2020年9月)

空手を始めたのは、<息子さん名>が小学校に入学した年の7月からであり、すでに9年間になります。一つの空手道という教えを親子で長い間学び続けられたことは本当によかったと考えております。特に昨今の天災やコロナ禍のように突然に不安定となる世の中において、先人たちの築かれた空手の教えを継続して学べていることが、自らの日々の生活において心の支えとひとつの軸になっている気が致します。

師範には、段階的な昇級審査、昇段審査で空手向上の目標を設定いただき、また日々ご多忙にもかかわらず、稽古以外にも忘年会、合宿、つくば文化祭での演舞など楽しいイベントを組んでいただいたおかげで、メリハリをもって継続することができましたことに感謝を申し上げます。また、道場の先輩たちからの礼儀や真摯で温かい人柄を見て人としての在り方を学び、また年代の異なる子供同士たちの交流をもって多くの思い出を作っていただいたことは、私と子供たちにとって大きな財産であると思います。ここに改めて御礼を申し上げます。稽古の際、礼儀を大切にし、大きな声で気合を入れているおかげで、子供たちは近所の方々から「家の前をとおるたびに、とても大きな声で挨拶してくれる」とすこぶる評判が良いです。

ある書籍に「天才とは努力を続けられる人のこと」との言葉があります。空手の天才とはいきませんが、沖縄の先生方のように年齢を重ねても力強い型ができるよう、これからも稽古を継続して少しずつ型を醸成していければと良いと考えております。野村師範ならびに道場の皆様には、今後ともご指導・ご鞭撻のほどを何卒宜しくお願い申し上げます。